Idiot's Delight

煩悩まみれで気ままに日々を流しております。

アニメ『おそ松さん 第4期』が面白い!:白Tシャツに見る”脱構造”への意欲

厳しい夏が過ぎ、いきなり冷え込みましたね。

最近、謎の腹痛で苦しみました……。

体調を崩しやすい時期ですので、みなさまもご自愛くださいませ。

 

さて今回はおそ松さん 第4期」が面白かったので、語ってみたいのです。

osomatsusan.com

 

※以下ネタバレを含みますので、ご注意ください。

 

白一色の異常な装い

今回のおそ松さんは一味違う。なんてったって全員、白Tシャツを着ているのですから。

考えても見てください。例えば「ミュータントニンジャタートルズ」で、亀たちの目隠しが白一色になったなら。誰がレオナルドか分かりますか?

(最近、U-NEXTにシリーズ作品追加されたみたいです)

 

事実、今までの「おそ松さん」も、衣装の色分けでキャラの見分けを補強していました。

しかし今回は、白一色

私はここにおそ松さん』既存構造から脱却しようとする意志を感じました。

「もうキャラじゃない!」そんなメッセージを受け取り、興味惹かれて一話を視聴しました。

 

一話に込められたメッセージ

一話、明らかに今までと違うんです。

今期の六つ子初登場シーンも、バストアップになるが、セリフはなく呻くだけ

今までなら「紹介」するか、少なくとも(紹介シーンなのに紹介していないというギャグと分かるように)「ツッコミ」は入れていたと思います。

そういう「解りやすい演出」が為されていないのです。もちろんこのシーンだけではなく、その他のシーンも同様。

この一話には、「今期は”読んで”(解釈して)欲しい」というメッセージが込められていると感じました。

ベタからも脱却。新たな挑戦への意志を感じます。

 

読むことで見えてくる新たな「おそ松さん」ワールド

今期は解釈が重要。例えば「第2話 スイカ星人」について。

夏と言えばスイカ! ということで、どうしてもスイカが食べたくなった6つ子が手分けしてスイカを調達するため奔走。そんな中、とある使命を帯びた何者かが宇宙から地球へと訪れる。彼らの目的とは!?

(公式サイトより引用)

 

ぱっと見は典型的な異種交流譚(常識はずれなおそ松をきっかけにスイカ星人と仲良くなる)に見えます。

しかしイカ星人が母星から地球にやってきた理由を考えれば、それだけではないことがわかります。

イカ星人が地球に来たのは、「母星をスイカで埋め尽くして栽培出来なくなったため」でした。

これは「欲望のまま環境を破壊している」と抽象化するならば、「スイカの栽培」=「地球の環境破壊」のメタファーとして受け取ることも可能です。

 

で、あるなら「スイカの栽培」を促し協力するということは、異種交流譚として「かわいそうな異星人を助ける」以外にも、意味が含まれているような気がしませんか?

 

またラストシーンも秀逸なのですが、2話のラストは「縁側でスイカを齧りつつタネを吐き出す六つ子たち」というシーンで終わります。

異種交流譚としては異星人を助けた対価としてのスイカを楽しんでいるように見受けられますが、それであれば「タネを吐き出す」は不要なシーンということになります。

しかし「スイカの栽培」=「環境破壊」のメタファーとして考えると、「タネを吐き出す」ことは、「新たなスイカの栽培」につながる行為であり、そのまま「環境破壊」としても考えられます。

よって2話ラストは「スイカを齧る穏やかな日常」の裏に、「欲望のままにスイカを喰らい、無自覚に環境破壊をしている」というアイロニカルなユーモアとしての批判が込められた構造になっているとも解釈できるのです。

 

そう考えると、面白いと思いませんか?

 

このような感じで「おそ松さん 第4期」、とても楽しく視聴しました。

お気に入りは「4話 縁日」と「10話 イヤミとひっこみじあん星人」。どちらも相当やばいことに触れていると思いますです。

 

皆様はどう解釈されましたでしょうか?

もし「こうだ!」ということがあれば、コメントいただければ嬉しい所存でございます。

 

それでは、(いつになるかはわかりませんが)また次回。