Idiot's Delight

煩悩まみれで気軽に日々を過ごしております

読書

読書『スラップスティック』感想 愛のルネッサンス

串カツが好きです。近くのお店でたまに売り出される「衣がガジガジ」のタイプが好物。特に「ししとう」や「玉ねぎ」がおいしい。油もさっぱり目なのでガジガジとした衣と一緒に野菜を食べるのが美味しくて好きでした。 今回はカート・ヴォネガットさんの『ス…

読書『タイタンの妖女』感想(5終) 幻想を断ち切る物語

今日もお仕事です。 天気が悪い日が続いて嫌になりますね。鬱々とした気分を吹き飛ばすようなブログにするのは別に目的ではないのですが、今日も頑張って書いていこうと思います。 今回も前回に引き続き、『タイタンの妖女』の感想について書いていこうと思…

読書『タイタンの妖女』感想(4) 純粋な人間関係のカタチ

今日もお仕事です。 今回は前回に引き続き、『タイタンの妖女』の感想について書いていきたいと思います。 タイタンの妖女 作者:カート ヴォネガット ジュニア 早川書房 Amazon 前回の記事は以下をご参照ください。 akutade-29.hatenablog.com ※以降ネタバレ…

読書『タイタンの妖女』感想(3) 人間の純粋な選択

今日はお仕事です。 今回も前回に引き続き『タイタンの妖女』の感想について書いていこうと思います。 タイタンの妖女 作者:カート ヴォネガット ジュニア 早川書房 Amazon ※以降ネタバレを含みますので、ご注意ください。 前回までの記事で以下二点について…

読書『タイタンの妖女』感想(2) あらゆる価値観からの解放

今日もお休みでした。 今回は前回に引き続き『タイタンの妖女』の感想について書いていこうと思います。 タイタンの妖女 作者:カート ヴォネガット ジュニア 早川書房 Amazon ※以降ネタバレを含みますので、ご注意ください。 前回の記事でも書きましたが、私…

読書『タイタンの妖女』感想(1) 否定と神話(冗談)の創生

今日はお休みでした。 今回は『タイタンの妖女』(著:カート・ヴォネガット・ジュニアさん 訳:浅倉久志さん ハヤカワ文庫)を読了しましたので、その感想を書いていこうと思います。 タイタンの妖女 作者:カート ヴォネガット ジュニア 早川書房 Amazon ※…

読書『ジュリーの世界』感想 郷愁の重層

今日もお仕事です。 今回は『ジュリーの世界』(著:増山実さん ポプラ文庫)を読み終わったので、感想を書いていこうと思います。 ジュリーの世界 (ポプラ文庫 ま 11-1) 作者:増山 実 ポプラ社 Amazon ※以降、ネタバレを含みますので、ご注意ください。 『ジュ…

読書『動物農場』感想 支配されるものたちへの挽歌

今日も仕事です。 今回は『動物農場』という小説の感想について書いていきたいと思います。 動物農場〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫) 作者:ジョージ・オーウェル 早川書房 Amazon ※以降、ネタバレを含みますのでご注意ください。 「動物農場」は、人間に反旗を…

読書『スローターハウス5』”そういうものだ”とは言えない地球人

今日は休日でした。 今回は最近読み終わった『スローターハウス5』(著:カート・ヴォネガット・ジュニアさん 訳:伊藤典夫さん ハヤカワ文庫)について書いていきたいと思います。 ※ネタバレを含みますのでご注意ください。 『スローターハウス5』は捕虜と…

読書『味付けはせんでええんです』現代の「過剰」を乗り切るための雑文集

今日は仕事です。 今回は最近読み終わった『味付けはせんでええんです』(著:土井義晴 ミシマ社)について書いていこうと思います。 土井義晴さんの本は『一汁一菜でよいという提案』という本に続いて、二冊目です。普段の食事は一汁一菜(具沢山の味噌汁の…

読書『キリストと性 ーー西洋美術の想像力と多様性』世界最古のBL?だったのかもしれません

今日も仕事です。 今回は最近読み終わった本について書いていこうと思います。 『キリストと性 ーー西洋美術の想像力と多様性』(岡田温司著 岩波新書)という本です。 この本を読む前は、キリスト教といえば性に厳格というイメージがありました。神父様は独…