今日もお仕事です。
今回は小・中学生の将来就きたい職業ランキングについて思うことについて書きたいと思います。
YouTuberは1位→圏外へ「将来つきたい職業」小学生→中学生で激変!男女とも中学に入ると現実直視 - ライブドアニュースnews.livedoor.com
微笑ましいですね。
しかし小中学生男子のランキング1位を獲得している職業は、彼らの将来に存在していないかもしれないことが心配です。
上記の記事によると小学生男子1位は「Youtuberなどのネット配信者」、中学生男子1位は「ITエンジニア/プログラマー」だそうです。
「Youtuberなどのネット配信者」はすでにレッドオーシャンになっています。しかしその意味とは別に現在の小学生が社会人になった時に、Youtubeなどのプラットフォームが存在しているかどうかは懐疑的な部分があります。
また「ITエンジニア/プログラマー」などは、昨今の生成AIの進歩を考えると、ごく一部を除いて「人がプログラムを書く」という行為自体がなくなっているかもしれません。
私が小学生の時に、学校のパソコン授業で習ったことが「MS-DOSで一太郎を起動する」というものだったことを考えると杞憂と断ずるには躊躇があります。
では、そのような時流の早さの残酷さを知っている大人たちが、小中学生男子に伝えるべきことはなんでしょう。
私には「人生で大事なことは、だいたいマンガに書いてある」という持論があります。現代の日本に生まれて、日本語を習得しているなら、「日本のマンガをネイティブで読める」という絶大なアドバンテージを利用しないのは、勿体ないと言えるでしょう。
『GANTZ』などで有名な奥浩哉さんの作品に『01 ZERO ONE』という漫画があります。
この漫画では、主人公の父親は「人より得意なことを見つけろ」と主人公を学校に通わせません。
この漫画の中では、父親が強権的で威圧的なため、主人公はその方針を苦痛に感じますが、「人より得意なことを見つける」という方針自体は、優れたアイデアではないでしょうか。(学校に行かせないのは、やりすぎ感ありますが)
では「得意なこと」とは何か?
人はよく「好きなこと」と「得意なこと」を混同しがちです。この二つはかなり違います。
「得意なこと」に関する説明として、任天堂 元社長の岩田聡さんの説明が一番わかりやすくスマートで私は好きです。
だから,「“労力の割に周りが認めてくれること”が,きっとあなたに向いてること。それが“自分の強み”を見つける分かりやすい方法だよ!」って,いつも学生さんに喋ってるんですね。「さっさと得意なことが分かった方が,人生はいいぞ!」って話なんですが(笑)
これらを踏まえると、いま現時点での「就きたい職業」を考えるより、自分の強みを見つけることの方が大切かもしれません。
つまり私が声を大にして伝えたいのは「マンガを読もう!」です。
ちなみに私が小学生の時に習った「MS-DOSで一太郎を起動する」は、その後の人生で一度も使用しませんでした。
小中学生の将来が健やかなるものになれば良いなと、密かに期待しております。
今回はここまで。
それではまた次回。