Idiot's Delight

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マンガ 新刊感想まとめ

最近買ったマンガ新刊感想まとめです。

 

※それぞれネタバレ含みますのでご注意ください。

「勇者が魔王を討伐した後の世界観」の本作で「盛り上げどころ」に四苦八苦している印象を受けます。既存作品のように「強敵」と「世界観」とコンフリクトを起こしてしまうのが原因ではないかと推察しています。「異世界転生」もので「俺最強系」で「強敵が障害」として作動しにくいと同じ理屈ですね。「最強系」の他作品(「ワンパンマン」や「転スラ」)などは「主人公以外のキャラクターを立てる」という手法で乗り越えていますが、本作は「フリーレンのドラマ」が主軸になっているので、この手法も使いづらいところがあります。どのような手法でこの問題に立ち向かうのか今後に期待です。

「ゲーマー」あるあるの「四天王とか出されるとダレる」という問題を、これまたゲーマーあるある「一旦別ゲーに乗り換える」でクリアしたように感じます。原作は未読ですが、今後「シャンフロ」でどのように盛り上げるかに期待します。

前作「かぐや様」でも見られましたがどんどんシリアスになってきたターンでした。映画の撮影シーンで回想シーンを重ねている構成は面白いものの、漫画で演技を表現するのは難しいと感じました。

石田スイさんの魅力は「異能バトルをカッコよく描く」ところだと思います。バンドで言えば「ビジュアル系」みたいな良さでしょうか。「東京グール」の時はそこに吹っ切っていたように思われるのですが、本作は前作に比べてその「吹っ切った感じ」は薄く感じられます。例えるならビジュアル系バンドの人が時折やる「ワイシャツ着てアコースティックギターの曲やる」みたいな感じでしょうか。もっとビジュアル系に吹っ切ってほしいなあと思います。

ジョジョの魅力は「突飛な格好がかっこよく見える」レベルの絵の魅力だと思います。それが弱くかんじました。絵は変わり続けているので、またいい感じの絵になれば良いなと思います。

 

今回の新刊は全体的に「承」だと思いました。続きが気になります。


以上、また次回。