今日もお仕事です。
「fallout4」の次世代機アップデートが4/25配信決定とのこと。
さて今回は俄に盛り上がっている「フォールアウト」展開のひとつ、実写ドラマ「フォールアウト」1話の感想を書いていこうと思います。
(なぜかAmazonリンクが出てきません、、、)
※以降ネタバレを含みますのでご注意ください。
実写化に何を求むるべきでしょうか?
解像度の低い表現(ドットなど)に留まっていた時代のゲームや漫画・小説などの動きな絵が制限されるメディアであれば、単純に「実写で撮った」ことの価値は生まれると思います。
しかし現在のようにゲームの解像度もフォトリアルなレベルまで向上し「まるで現実のよう」という謳い文句が陳腐なものになった時点では、「実写化」による解像度の向上は、それほど価値の創造に寄与しないと思います。
最近「ゲームの映像化」で成功した事例で言えば、「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」が思い当たります。
この作品は「マリオのゲームの面白さ」をそのまま映像化したような愉快な作品でした。任天堂がガッツリ監修した賜物でしょう。ただ「実写ではない」と言う点で「実写の限界」があるようにも思われます。
そういうところも踏まえて私個人として実写化する時に「こうであって欲しいな」という部分を纏めてみました。
(1)CG表現ではうまく表現できないところを実写で表現する
「煙」や「火」または「水」などの表現はまだCGの再現性が実写レベルに及んでいないものだと思います。このあたりを「現実のもの」を利用することで解像度の向上は期待できると思います。
(2)カメラの支配権を十分に活用する
ゲームで「カメラ」はユーザーに支配権があります。よって構図や焦点などの映像表現は「ゲームプレイ」より「カッコいいもの」を生み出すチャンスがあると思います。
(3)ゲームで省略されることを実写化する
例えば「ドラクエ」で「やくそう」を使用する時の演出はゲーム体験として重要ではないのでカットされます。つまり「やくそうを使ったらどのように回復するのか?」という映像はゲームでは表現されない(すると体験が損なわれる)部分なので、このあたりは映像化で価値創出の機会がまると思います。(フォールアウトでいえば「スティムパック」を使うと、どのように回復するのか?みたいな部分ですね)
上記のような点が表現されていれば実写化の価値はあると思います。フォールアウトで言えば以下のファンメイド作品が、いろいろ制限ある中で「ゲームの良さ」を表現しようとしている一例と言えるでしょう。
というような点を鑑みれば実写ドラマ「フォールアウト」の感想は(私にとっては)「残念な出来」でした。「ひどい」とは思いませんが、「面白い」とも思えないレベルだと思います。
今回はここまで。
ゲームの実写化は難しいものですね。
それではまた次回。