今日はお仕事です。
夜ご飯に豚肉のロースを買いました。野菜の上にのっけて食べようと思います。
さて今回はマンガ『攻殻機動隊』2話 SUPER SPARTANの感想の続きを書いていこうと思います。
前回はこちら
※以降、ネタバレを含みますのでご注意ください。
前回まででタイトルと1ページ目の感想を書いていきました。今回は2ページ目から書いていきます。
まずは2ページ
バトーが少佐と秘匿通信をするために自分に体からコードを出し有線のプラグを少佐のうなじに差す場面から始まります。
プラグを差すと少佐は声を漏らしてしまいます。
バトー「いやらしい声出すな 気色悪い」
少佐「この前埋め込んだ聴覚素子(デバイス)が接触不良なのよ!」
この2ページ目で、攻殻機動隊の世界観の一端が描かれています。
バトーはコードを自分の体から出すこと、少佐は頸にそのコードを差すためのジャックが埋め込まれていることを描写して「身体の機械化」が行われている世界であることを表現しています。
また「聴覚素子(デバイス)」なるものを最近入れたことから「身体の機械化」がある程度普遍的なものであることも表現しています。(何かしらの大事故でやむなくというわけではなく、デバイスを最近入れ替えるレベルで機械化している点で普遍的)
さらにこの「聴覚素子(デバイス)」が不調であることを示していますが、これは2話の重要な伏線です。
伏線① 少佐は聴覚素子が不調で通信時に障害が発生する。
以上は2ページ目の6コマまでですが、ここまで情報が込められているのは見事ですね。
その後、有線通信にてバトーは荒巻との取引(予算を通して国際的対テロ組織の設立)に対して反対意見を述べます。
この時点ではバトーは荒巻を公安部の一味として考えており、そこに与することの危険性を感じているのです。
少佐も荒巻に対して同じような印象を得ているものの、特殊部隊の設立という目的のために、その危険を承知の上で物事を進めようとしています。
この会話でビジョナリー的なリーダーシップを発揮する少佐と、集団の存続を第一に考える副官としてのバトーという関係性が表現されています。
そして3ページ。
1ページ目のラストでフチコマに指示していた裏取り(本当に予算が通過しているのか)の確認が取れた少佐は配下に出発を告げます。
少佐「よし!桜の24時間監視は中止!」(A)
少佐「ヌードバーに連れてってやるぞ!」(B)
前回も触れましたが、この「花見」は「ストライキ」です。それを(A)のような言い回し、つまり「花見」という呼称ではなく、「桜の24時間監視」という作戦行動のように呼んでいる点において、少佐のキャラクター(インテリジェンス、ユーモアなど)が立っていますね。
次に(B)ですが、ちょっと「ヌードバー」がよくわかりませんでした……。たぶん「ストリップ」的な施設だと思うのですが。
おそらくは花を見るだけでは得られないような興奮を味わわせてやる的な意味合いで、「異性の裸体を見て性的興奮をする」行為とかけてこのような言い回しになっていると思うのですが、ヌードバーの業務形態がわからない……。調べてみても、ヌートバーしか出てこないので諦めました。
バトーの手書きセリフで「つまんねー」と書いてあるので、上記の解釈以上の何かがあるような気がするのですが。
そして一行は「フチコマ」と呼ぶAI搭載型の戦車に乗り込むところで3ページは終わりです。
以上、2〜3ページの感想でした。伏線①は以降のページで回収されますので、その時にあらためて説明します。
2〜3ページで表現されていることをまとめると以下の通り。
- 登場人物たちは身体を機械化している
- 「この前埋め込んだ〜」というセリフから表現されている通り身体の機械化は普遍的なことである
- 少佐は聴覚素子に不調があり通信に障害が発生する(重要伏線)
- ビジョナリーなリーダーである少佐と、集団存続第一の副官としてのバトーの関係性が表現されている
- 花見を桜の24時間監視と作戦行動で呼称することで少佐のインテリジェンスと行動原理及び茶目っ気が表現されている
- ヌードバーは2024年3月現在、ヌートバーしか出てこない。
今回はここまで。
ヌードバーが何か知っている人がいたら教えてください。
それではまた次回。